魔裟斗引退試合、異例のマラソンマッチ
大みそかの「Dynamite!!」で行われる、K-1のエース魔裟斗(30=シルバーウルフ)の引退試合が、ラウンド無制限を含めた異例のマラソンマッチになることが濃厚になった。27日都内で行われた「K-1 WORLD MAX」一夜明け会見で、谷川貞治イベントプロデューサー(EP=48)が明かしたもので、KOによる完全決着を期待した。一方、魔裟斗が最後の対戦相手に指名したジョルジオ・ペトロシアン(23=イタリア)が、右手甲を骨折していたことが判明。相手が変更となる恐れも出てきた。
判定も、引き分けも、カリスマの最後にはふさわしくない。この日の一夜明け会見で、谷川EPが温めていた魔裟斗引退試合の仰天プランを口にした。「3ラウンドじゃ決着が付かない。もっと長くていい。7ラウンドでも、10ラウンドでもいいと思う」。倒すか倒されるか、完全決着で魔裟斗を送り出したい考えを示した。
魔裟斗はK-1で2度、5回を戦ったことがある。とはいえ、通常(3分3回)の3試合分に当たる10回となれば、異例中の異例だ。魔裟斗は「(試合は)5回でいいです。倒します。今のおれ、すげえパワーありますから」と早期KOへの自信を見せていた一方、長丁場には疑問を呈していた。魔裟斗から引退試合の相手に指名されたペトロシアンも、この日の会見で「5回だったら(5回戦で行う)ムエタイをやればいい」と首をかしげた。それでも、谷川EPは説得する気満々だ。「私が(2人に)認めさせますよ。試合は無間地獄になります」。ラウンド無制限ルールまでほのめかした。
ペトロシアンはこの日の精密検査で、右手甲の骨折が判明した。大みそかの魔裟斗戦出場は微妙になったが、もし相手が変わろうとも、谷川EPの気持ちが揺らぐことはない。「(魔裟斗には)判定で消化不良の結果で終わってほしくない。どちらかが倒れるまでやってほしい」。いずれにしろ、魔裟斗が死闘を置きみやげにリングを去ることは、間違いなさそうだ。【森本隆】
[2009年10月28日8時42分 紙面から]
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