旧PRIDEライト級王者・五味隆典(32=久我山ラスカル)が空手トレを導入し、UFC連勝を狙う。来年1月1日(日本時間2日)UFC125での元ストライクフォース同級王者クレイ・グイダ(28=米国)戦に向け、19日に都内ジムで本格的な練習を開始。8月1日のUFC2戦目でグリフィンを右フック一発による64秒KOで倒した一撃の力を磨くことを明かし「ボクシングでいくのはばれている。空手の組手を練習すれば、ひざ蹴りとか効果的」と意欲を示した。

 UFC同級王座を目指す五味にとって外国人にはない空手技術は大きな武器になる。既に都内の武心塾に足を運んでおり、12月からの本格スパーで成果を確認する予定。「形にはまりすぎるのも良くないが、使えるものは吸収する」と貪欲(どんよく)な姿勢だ。

 11年元日に元王者グイダを倒せば待望のタイトル挑戦も視野に入る。五味は「(修斗、PRIDEに続く)3つ目のベルト奪取は大きなモチベーション。そこまでやれれば悔いはない。もう(現役も)長くはできないという緊張感もある。だから常に負けられない」。空手から一撃の破壊力を身につけ、UFCの頂点を目指す。【藤中栄二】