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 TOGETHER>◇27日◇東京・日本武道館◇観衆1万7000人

 セミファイナルで小橋建太(44=ノア)武藤敬司(48=全日本)組が、矢野通(33)飯塚高史(45=ともに新日本)組を相手に、ダブルムーンサルトプレスをさく裂。14分58秒に、小橋が飯塚を体固めで破った。今年7月23日に577日ぶりに復帰した小橋にとって、復帰4試合目。膝に爆弾を抱えながら「被災地に思いが届くなら、失敗してもいいと思った」という、ムーンサルトを成功させた。07年12月2日に腎臓がんを克服して546日ぶりに復活したノア日本武道館大会以来、3年9カ月ぶり。

 飯塚、矢野にシャイニングウイザードを連発した武藤が、矢野にムーンサルトプレスを決める。大歓声の響く中、武藤が小橋に促して、小橋もコーナーポストに上った。ファンの祈るような思いを受けて、小橋が宙に舞って決めた。

 小橋は「コンディションは悪かったけど、復帰してから、ずっとムーンサルトを発射する準備をしてきた。失敗してもいい覚悟だった。いい形で、二重の懸け橋が届いたのはうれしいです」と笑顔を見せた。自らも膝に爆弾を抱える武藤も「ムーンサルトは2000人以上集まらないとやらないと決めてるけど、今日はね。プロレスは点より線。一緒に世界タッグ、そうだGHCタッグを取りに行こう」とラブコール。夢のタッグが、被災者に大きな夢を送った。【小谷野俊哉】