WBA世界バンタム級王者の亀田興毅(24=亀田)が10日、年末のV3戦で「暴排戦」に臨む覚悟を示した。12月7日、大阪府立体育会館で恒例の「亀田祭り」を開催し、自ら3度目の防衛戦に臨むことを発表。8月31日のV2戦(東京・日本武道館)で暴力団関係者が観戦していたと警視庁から指摘を受け、日本ボクシングコミッションに注意と再発防止を喚起されたことを、興毅は重要視。都内の亀田ジムで行われた会見ではレプリカの警察帽をかぶり「暴力団は怖い。警察とタッグを組みたい」と強い決意をみせた。

 今月1日に東京都で暴力団排除条例が施行されたこともあり「前回は分からんところもあったし、その反省を生かす。今週末か来週には大阪府警に出向いて協力をお願いする」と明かした。亀田祭りでは、次男大毅(22)がWBA世界スーパーフライ級暫定王者テーパリット(タイ)を標的に対戦交渉しており、日本人初の兄弟2階級制覇を目指す。また三男和毅(20)も世界ランカーとのノンタイトル戦を予定。興毅は「生まれ育った大阪のファンの前で試合ができるのは最高の舞台。より良い興行にせなあかん」と、クリーンなイメージで年末イベントを締めくくる姿勢を強調していた。【藤中栄二】