旧PRIDEヘビー級王者エメリヤーエンコ・ヒョードル(35=ロシア)が、「石井殺しの左」で完全復活を狙う。「元気ですか!!大晦日!!2011」(31日、さいたまスーパーアリーナ)のヘビー級ワンマッチで、08年北京五輪柔道100キロ超級金メダルの総合格闘家・石井慧(24=アイダッシュ)と対戦。打撃でのKO勝利を想定し、今日28日の来日時にムエタイの指導者を帯同させることが27日、分かった。

 帯同させるのは長年、アーネスト・ホーストの練習相手を務めるピーター・タイス氏。DREAMの笹原圭一イベントプロデューサーは「初めて一緒に来日してセコンドに付く。石井戦では、今まで見たことのないファイトスタイルになるのでは」と期待した。

 ヒョードルは米ストライクフォースでの3連敗後、タイス氏を陣営に加えてキックの強化に着手した。再起戦となった11月のM-1グローバル(ロシア)のジェフ・モンソン戦では、従来のパンチを振り回すスタイルは影を潜め、3回で計27発(左25、右2)のローキックを浴びせて圧勝。モンソン戦を裁いた島田裕二レフェリーは「重いキックで、モンソンは試合翌日、車いすに乗っていた。同じタイプの石井攻略へ自信をつけたと思う」と話した。