11年度ボクシング年間表彰式が25日、都内で行われ、WBC世界ミニマム級王者の井岡一翔(22=井岡)が殊勲賞、WBA同級王者八重樫東(28=大橋)が敢闘賞を受賞した。

 また井岡と八重樫の王座統一戦が5月下旬の開催で調整に入っていることもこの日分かった。

 現在、両陣営は統一戦実現に向け交渉中で、八重樫の所属ジム会長で日本プロボクシング協会の大橋秀行会長は、表彰式の祝辞で「今年は日本人同士の(団体)統一戦が実現する」と宣言。井岡の父一法プロモーターも「お互いやる方向で前向きに話し合ってます」と話した。

 両陣営とも前王者のタイ陣営に握られているオプション(興行権)の問題が解決すれば、国内初の王座統一戦は一気に実現に向かう。関係者によると時期は5月下旬になるという。表彰式で2人は2ショット撮影に臨んだ。八重樫が「タイミングは今しかないし、盛り上がる」と言えば、井岡も「周りも期待しているし、正式に決まればいい」。ビッグマッチの機は熟しつつある。【田口潤】