日本総合格闘技界の切り札が、世界最高峰の舞台で「王者の資質」を証明する。今日26日、12年ぶりの日本開催となるUFC144大会「UFC

 JAPAN」(さいたまスーパーアリーナ、日刊スポーツ後援)が行われる。25日には前日計量が行われた。元SRCフェザー級王者の新鋭・日沖発(28)は、バート・パラゼウスキーと対戦。UFC同級絶対王者ジョルジュ・サンピエール(30=カナダ、GSP)が太鼓判を押す技術と精神力を発揮し、デビュー2連勝で一気にタイトル戦線へ名乗りを上げる。

 決戦を目前に控えた日沖は、全身に自信がみなぎるのを感じた。大会前日25日、試合会場の特設ステージ上で行われた計量。65・25キロでクリアすると、一般公開で来場した約2000人のファンに向かって、勝利を約束するかのように右腕を突き上げた。

 秋山や五味らスター選手が円熟期を迎える中、次代のエース候補として期待されている。修斗やSRCで王者となり、満を持してUFCに参戦した。昨年10月のデビュー戦は僅差の判定勝ちだっただけに「僕の実力はこんなものじゃない。フィニッシュを決めて証明したい」という思いがある。

 昨年、カナダのモントリオールを訪ねてGSPの胸を借りた。あらゆる局面で他を圧倒し、現在9連勝中の絶対王者の技術と人間性に触れ「謙虚でストイック。格闘家はアスリートだと再確認した」。プロ格闘家としての理想を語り合い「野蛮なストリートファイトだと誤解されているところがある。世界的な影響力があるUFC王者になって、スポーツとして普及したい」と目指す道を見定めた。

 今大会、ゲストで来日したGSPは「日沖は私の友人。以前から世界で通用すると感じていた。打撃や寝技、関節技の技術もある。UFC王者になれる選手」と確信する。2連勝すれば、王座挑戦の上位候補入りも有力。大物ルーキーが、母国の舞台で大器の片りんを見せる。【山下健二郎】