<プロボクシング:日本スーパーライト級タイトルマッチ10回戦>◇29日◇東京・後楽園ホール◇1780人

 プロボクシング日本スーパーライト級王者の岩渕真也(26=草加有沢)が、初防衛に成功した。同級7位の小沢剛(27=エイティーン鴻巣)と対戦。序盤から相手の接近戦に苦しんだが、左右のボディーブローを効果的に入れてポイントを重ね、3-0の判定勝ちを収めた。岩渕の成績は19勝(15KO)3敗。小沢は同13勝(2KO)4敗1分け。

 岩渕にとって、不完全燃焼の初防衛となった。練習中に左肘の関節を負傷し、約2週間もスパーリングをこなせず、実戦練習不足のままリングに上がった。サウスポースタイルから右フックとボディーブローを放ち続けたが、体を寄せてクリンチに持ち込む小沢を仕留めきれず、今年2月の王座奪取戦を含めて3戦連続で決めていたKO勝利を逃した。「予想以上にタフな相手だったけれど、自分が下手くそだった」と勝ってもなお、悔しがった。