WBC世界スーパーフライ級王者の佐藤洋太(28=協栄)が「コーラがぶ飲み減量」に成功した。同級1位シルベスター・ロペス(24=フィリピン)との初防衛戦(8日、横浜文化体育館)に向け5日、最後のジムワークを敢行。コーラを飲み、ステーキ、すしを食べながら階級リミット(52・1キロ)より約1キロも下回った。

 7日の計量が迫る状況で、1・5リットルのコーラを飲める。刺し身、ステーキ、アイスも少量ずつ食べることができる。計量数日前といえば、絶食したり、無理やり汗を出すなど、ボクサーが最も苦しみ、悲愴(ひそう)感を漂わせる時期だが、佐藤は例外だった。

 佐藤の場合、ラーメンを食べても汗びっしょりになるなど、新陳代謝が異常にいい。最近は2、3キロの体重の増減は自由自在にコントロールできる。計量2日前で900グラムもリミットをクリア。「大好きなものを食べて飲めるから、最後まで力の入った練習ができる。減量のストレスもないですよ」。楽々ダイエットで、初防衛戦も万全の状態で臨む。【田口潤】