<プロボクシング:日本ヘビー級王座決定戦10回戦>◇25日◇東京・後楽園ホール◇1280人

 元K-1戦士京太郎が見事なTKOで、56年ぶりの日本ヘビー級王座に輝いた。

 TKO負けしたウガンダ出身の同級2位オケロ・ピーター(41=緑)は、藤本戦をラストファイトと決めていた。試合前から右ひじ、右肩を痛めており、右パンチを使えない状態でリングに立った。06年に世界挑戦した当時ならば素早い左ジャブで倒せたが、7年という時の経過もあり、若い藤本の勝負強さに押し切られた。オケロは「しゃべりたくない」としたが、所属ジムの松尾会長は「王座を取っても、これが最後の試合と言われていた。右腕のことは言い訳にしたくない」と代弁した。