<プロボクシング:ライトフライ級6回戦>◇6日◇東京・両国国技館
東洋太平洋ライトフライ級1位井上尚弥(20=大橋)の弟拓真(17=同)も3-0の判定ながら、日本ランカーを破ってのプロデビューを飾った。
井上拓は、気持ちが空回りして、兄と同じKOプロデビューを逃した。終始前に出て、日本ランカーと打ち合ったが、攻めが単調になり、最後まで捉えられなかった。疲れが見えた5回には反撃も浴び、福原の左ストレートに3度のけぞった。
判定は3-0だったが、3人の審判ともフルマークはいなかった。井上拓は「今日は20、30点ぐらい。最初は楽しめたが、最後の方でちょっと落ちた。(自分の力を)全然出せなかった」と反省の言葉を並べた。
怪物・尚弥の弟として注目され、負けられないという重圧は予想以上だった。高校2冠などアマ時代の実績に加え、1年以上前から大橋ジムで兄のスパーリングの相手を務めて技術を磨いてきた。大橋会長も「このジムで尚弥の相手をできるのは、拓真だけ」と目を細めるほどの力が、デビュー戦では出せなかった。
大橋会長は「やりづらいサウスポー相手によくやった。まだ17歳だよ。合格ですよ」と目を細めた。世界王者という同じ夢を兄弟で追いかけるが、兄のデビュー4戦目での日本王座奪取については「できれば(兄より)早く取りたい」とライバル意識をのぞかせた。【桝田朗】


