IBF世界ミニマム級王者高山勝成(30=仲里)が、12月31日に日本初の4団体王者チャレンジを計画していることが2日、分かった。小野とのV2戦(7日)を前に練習公開。陣営は高山が勝てば、大みそかにWBO世界ミニマム級王者フランシス・ロドリゲス・ジュニア(20=メキシコ)との団体統一戦に動く。

 高山は「この試合をものにして次のステージにつなげたい」と必勝を誓った。WBC、WBA、IBFのベルトを巻いた高山がWBOを加えれば、日本初のベルト総なめになる。高山だけに許された挑戦で「ロドリゲスとやりたい」とジム側に訴えている。陣営も長期防衛より高山のモチベーションを重視し、近年はボクシングが風物詩になった12・31を目標に調整する。

 実現のためにV2戦は負けられない。3月下旬にはケビン山崎トレーナー(57)と7年ぶりにタッグ結成。身体能力が23歳時のデータを上回り同トレーナーをあきれさせたという。今春から名古屋市の菊華高に入学した現役高校生世界王者は「相手はラストチャンスの気持ちでくる。気迫で負けない」と誓った。【益田一弘】