<UFC:女子バンタム級5分3回>◇20日◇さいたまスーパーアリーナ

 アジア初の女性ファイターとしてUFCデビューした中井りん(27)は、世界ランク2位ミーシャ・テイトに判定で負けた。

 中井は最後までテイトを捕まえ切れなかった。1回から、世界ランク2位の相手を何度もグラウンドに持ち込んだが、その先が続かない。スルリと逃げられ、スタンドでは的確なパンチを顔面に浴びた。判定は、27-30が2人。28-29が1人と0-3の完敗だった。

 しかし、中井は試合後の会見で「全然負けてない。むしろ勝っている。判定が間違っていると思うので提訴したい」と話した。その横でコーチ役の宇佐美文雄氏が「こういう納得のいかない判定をされるなら、2度と試合をしたくない」と怒りをあらわにした。

 アジア初のUFC女性ファイターのデビュー戦は、悔しい判定負けに終わった。それでもテイトは「中井はパワーもスピードもある。彼女と対戦するために男性とスパーリングを積んできた」と力を認めている。悔しさは、次の戦いで晴らすしかない。