日本ボクシングコミッション(JBC)から無期限のセコンドライセンス停止処分を受けている亀田3兄弟の父史郎氏(44)が19日、都内のJBCを訪れ、処分解除の申請を行った。ネクタイにスーツ姿で亀田ジムの五十嵐会長、次男大毅、三男和毅とともに、嘆願書と2年間の活動報告書を提出した。

 史郎氏は07年10月11日の世界戦で大毅が王者内藤(宮田)に反則を引き起こした責任で処分を受けた。その謝罪会見ではネクタイは着用していなかったが、この日はやや緊張した面持ちで、息子2人と一緒にJBCを直接訪問。五十嵐会長によると「よろしくお願いします」と頭を下げていたという。JBCの安河内事務局長が不在だったため書類提出のみの約10分間で退出し、待ちかまえる報道陣には無言のままJBCを後にした。

 JBCは近日中に倫理委員会を開き、処分解除の可否を検討する。興毅とWBC世界フライ級王者内藤との世界戦(11月29日、さいたまスーパーアリーナ)でセコンド復帰できるかは、そこでの審議の進み具合による。【浜本卓也】