元2階級制覇王者の亀田興毅(23)が弟のWBA世界フライ級王者大毅(21、ともに亀田)の初防衛戦(9月25日、東京ビッグサイト)の相手である元同級王者坂田健史(30=協栄)を「丸裸」にした。9日、フィリピン合宿に大毅と出発した興毅は「分析は完了した。大毅は負けることない」と断言。「穴はどんなボクサーにもある。大毅は作戦を実行するだけで勝てる」と不敵に笑った。

 興毅は自他共に認めるボクシングマニアで、その分析力は大毅が「トレーナー向き」とうなるほどだ。今回、興毅は「日本タイトルぐらいから全部見た」と01年からの約9年間、約30試合分の坂田のビデオを見たと豪語。協栄所属時代にスパーリング経験もあるだけに「どんなボクシングをしてくるか、把握してる。具体的に?

 それ言ったらアカンやろ」と自信満々。今合宿では興毅もスパー中心の練習を行うが、「仮想坂田」としてお眼鏡にかなう選手がいれば、大毅のパートナーとしてスカウトもする考えだ。

 興毅は、思い描くシナリオ通りに大毅ができれば「判定までいけへんやろな」とKO勝利を予想した。兄の発言で「お兄ちゃんは優しいねん。いい試合をしたいな」とさらに気持ちを高めた弟の体に、坂田攻略法をフィリピンで染み込ませる。【浜本卓也】