日本相撲協会は28日、新たに「三段目格付け出し」制度を設けることを明らかにした。この日行われた理事会で正式に承認され、詳細は今後協議するという。三段目の付け出し制度をつくるのは初めて。資格者は25歳未満で、全日本選手権、全日本実業団選手権、国体成年個人の3大会のいずれかで8強以上の成績を収めた者。新弟子検査の受検資格は23歳未満のため、実力者に対して門戸がより開かれることになった。

 現在は2001年初場所から適用された、前出の3大会に全国学生選手権を加えた4大会のいずれかで優勝した者に「幕下15枚目格付け出し」、さらに全日本選手権でも優勝した者には「幕下10枚目格付け出し」を与える制度がある。最近では、人気力士の幕内遠藤(24=追手風)や、名古屋場所(7月12日初日、愛知県体育館)で新十両昇進を決めた御嶽海(22=出羽海)らが幕下10枚目格付け出しでデビューしている。