プロボクシング前WBO世界バンタム級王者の武居由樹(29=大橋)が、K-1時代の大先輩の“有終KO”を再起戦の発奮材料にする。2日に東京ドームでWBA世界スーパーバンタム級15位ワン・デカン(26=中国)との同級8回戦に臨む。試合前日の1日、東京・後楽園ホールで行われた公開計量を55・2キロでパス。「減量はここ最近でもいい感じで落ちた。コンディションはすごくいい」と、1階級上げた手応えを感じていた。
昨年9月にクリスチャン・メディナ(メキシコ)に4回TKO負けを喫して世界王座から陥落して以来、8カ月ぶりの再起戦になる。負けられない一戦を前に気合がさらに増す出来事があった。29日に東京・有明アリーナで行われた「ONEチャンピオンシップ日本大会」のONEフライ級キックボクシング暫定世界王座決定戦で、この試合で引退する元K-13階級制覇王者の武尊(34=)が1度KO負けしているロッタン・ジットムアンノン(28=タイ)に5回TKO勝ちを収め、世界のベルトを獲得して現役生活を締めくくった。
元K-1スーパーバンタム級王者の武居にとって、武尊はキック時代の大先輩。「本当に感動しました。元K1ファイターとしてすごく勇気をもらいました。パワーもらいました。続きます」と、劇的な有終KOに背中を押された。
東京ドーム興行では4団体統一世界スーパーバンタム級王者の井上尚弥(33=大橋)と、4階級制覇王者でWBA、WBC、WBO世界同級1位の中谷潤人(28=M・T)の「世紀の一戦」のセミファイナルのリングに上がる。「セミらしく、東京ドームをしっかり沸かせていきたい。大声援を浴びたら思った以上に力を出せる」。2年前に世界王座を獲得した吉兆の会場で、武居の復活物語がスタートする。

