大相撲の大関稀勢の里(29=田子ノ浦)が若手の奮起に期待した。
夏巡業が9日、福島・会津若松市で開催され、ぶつかり稽古では「目が合ったから」という理由で十両阿炎(21=錣山)を指名すると、何度も何度も転がした。土俵下に落とし、まげもほどけてざんばら頭になるほど。「まだまだ力が出ると思うし、自分で抑えてる力を引き出さないといけないと思う。もっと土俵で生意気さを出してもらわないと。土俵では何でもありだからね」と約15分間、心を鬼にした。阿炎からは「いい稽古をつけてもらいました…」と、疲れはてた中でも感謝の言葉がこぼれた。
3日の岐阜巡業から1週間が過ぎ、自身も本格始動。初めて土俵に上がって稽古し、幕内佐田の海(28=境川)との申し合いでは10番で全勝だった。今後も若手に胸を出すつもりで「目が合えばね。じっくり見るよ」と不敵に笑った。

