大相撲の横綱白鵬(30=宮城野)が主催する国際親善交流少年相撲大会「第6回白鵬杯」が31日、東京・両国国技館で開催された。

 過去最多の約1100人の小中学生らが参加して熱戦を繰り広げ、団体戦では大会を通じて初めて、モンゴルチームが優勝した。

 名誉会長として大会を見守った白鵬は、いつもと違う心境で土俵を見つめていた。長男真羽人くん(まはと=7)が初出場。小学1年生以下の部で土俵に上がると、スマートフォンで動画撮影しながら見守った。父親ばりに胸から当たった真羽人くんは、土俵に倒されて初戦敗退。涙を浮かべながら見守った紗代子夫人のもとへ駆け寄ると、抱きついて悔しがった。その姿に、白鵬は「手に汗かきましたね。握手して『勝ち負けじゃない。頑張れよ』と声を掛けました。強くにぎって、力入ってたね。いい思い出になりました」。父親の顔をのぞかせ「時が経つのは早いなと感じます。やってきてよかった」としみじみ話した。

 東京開催3年目で、参加者は大幅に増加。「ジャポニカ学習帳」で大相撲とコラボしたショウワノート社からは、この日から「白鵬バージョン」の発売も発表され、白鵬も「このノートにいろいろ書いて、いろんな思い出を作ってくれればいいなと思います」とPRした。

 参加国は昨年より3カ国少ない5カ国(日本、モンゴル、韓国、中国、米国)となったが、「懸け橋があれば(他の国からも)ぜひ呼びたい。今年はモンゴルでアマチュア世界大会もあるみたいですので、白鵬杯もそれに負けないように頑張れたらなと思います」と話した。