横綱白鵬(30=宮城野)が28日、相撲発祥の地と言われる奈良県葛城市で開かれた「相撲サミット2016in葛城」に参加した。

 同市観光大使を務めるタレントの河内家菊水丸(53)と対談。相撲の神様とされる「野見宿禰(のみのすくね)と当麻蹴速(たいまのけはや)」が相撲する絵を“解説”するなどして、集まった約1200人のファンを楽しませた。

 自身の取組の際、相手の力量については「組んだ瞬間に分かる」とし「体が硬い人は大好きなんですよ」と明かした。その理由には「硬い人は瞬発力は強いけど、止めちゃえばモロいんです。1回崩れたらそのまま崩れる」と説明した。

 対戦で嫌な力士には「自分に持ってないものがあるのは、豊ノ島関と安美錦関」と2人のベテランを挙げた。

 特に安美錦については「目が、どこ見てるか分からない。だいたい人は、目が物語るって言うんだけどね」と苦笑。さらに、尊敬する昭和の大横綱・双葉山と相撲をとった夢を見たことを明かし「私に胸を出してくれたんですよ。稽古終わってパーティーに行きました」と笑顔で話した。結果については「それは言えないです」と、夢対決の勝敗は自分の胸だけに秘めた。