横綱白鵬(30=宮城野)が28日、通算勝利数歴代1位の「魁皇超え」を新たな目標に掲げた。春場所(3月13日初日、エディオンアリーナ大阪)に備えて既に大阪入りし、この日は相撲発祥の地といわれる奈良県葛城市内で行われた相撲サミットに出席。「今、一番のモチベーションは通算1047勝の魁皇さん。近づきたいね」と、大記録への挑戦に意欲を見せた。

 白鵬は現在、通算958勝で歴代4位。魁皇超えは、最短でも来年初場所千秋楽となる。ただ、同3位大潮の964勝までは、あと6勝で次の春場所で到達可能だ。

 昨年の名古屋を最後に、3場所続けて優勝を逃しているが、焦りはない。「最近、本当に幸せだなと思う。モンゴルの大地で生まれて、美しい日本で成長できた」。綱とりを狙う琴奨菊が注目を集める中、白鵬は36度目の優勝へ悠々と準備を進める。