横綱日馬富士(32=伊勢ケ浜)は横綱白鵬(31=宮城野)に敗れて、37度目の優勝を許してしまった。「相手を崩して前へ出ようと思った」と当たってすぐ左に動いて上手を取った。しかし、攻め手を欠いて、最後は寄り切られた。

 動かれて敗れた春場所から2連敗。千秋楽を待たずに優勝されたことについて「一生懸命にやった結果なんで」と答えるのが精いっぱいだった。

 千秋楽は、来場所に綱とりをつなげたい大関稀勢の里(29=田子ノ浦)との一番。「お客さんが喜ぶ激しい相撲をとりたい」と、気持ちを切り替えていた。