西十両5枚目の阿夢露(32=阿武松)が、同8枚目の宇良(24=木瀬)を下した。

 立ち合い。仕切り線から大きく下がり、俵に足をかけて仕切る宇良に驚いた。「びっくりしたっす。考えていた相撲が変わった。思い切り踏み込んで差そうと思っていたけど、迷った」。

 焦って飛び込みすぎず、懐に入られたが、これを回避。最後は、捨て身の居反りを仕掛けられたが、冷静だった。「あそこは、手を出してはいけないと思った。自分の体でつぶしたっす」。落ち着いて仕留め、6勝目を挙げた。

 万が一、居反りを食らって負ければ、大きな話題になってしまう。「よかった。負けたら、だいぶ恥ずかしい相撲になるところだった」と安堵(あんど)していた。