大相撲初場所(来年1月8日初日、東京・両国国技館)に向けた横綱審議委員会による稽古総見が28日、国技館で一般非公開で行われ、2連覇を目指す横綱鶴竜(31=井筒)が圧巻の取り口を見せた。4大関を相手に8勝2敗。

 特に吹っ飛ばされた豪栄道が横審の居並ぶ席に激突し、大島委員の湯飲みが落ちて割れる一幕もあった。「先場所が終わってもゆっくり休むことなく、続けてやってきたことが出ている」と満足げで、八角理事長(元横綱北勝海)も「体調は良さそう」と話した。一方、吹っ飛ばされた豪栄道も6勝4敗と状態はよく「いつ(土俵に)上がってもいいようにしておかないと。来年はいい年にしたい。正月は酒を飲まない」と断酒を誓った。