大相撲の大関稀勢の里(30=田子ノ浦)が29日、東京都江戸川区の部屋で稽古納めをした。

 小結高安(26)と12番取って9勝3敗。「こんなものじゃないですか」と語る表情はリラックスできていた。

 今年は初めて年間最多勝を獲得。夏場所からは3場所続けて綱とりにも挑戦した。ただ、あと一歩で優勝を逃し続けたのも事実。「けがなく終わったので、いい1年」としつつも「(悔しさは)いろいろあります。またしっかり準備してやりたい」と誓った。

 九州場所では3横綱を連破しての12勝。初場所(来年1月8日初日、東京・両国国技館)では、成績次第で綱とりのムードが高まる可能性もある。来年は大関在位6年目。「長くいて褒められる地位ではない。上を目指してやりたい」と静かに闘志を燃やした。