大相撲の新横綱稀勢の里(30=田子ノ浦)が3日、横綱白鵬、幕内御嶽海らと成田山新勝寺の節分会に参加した。13年連続参加の今回は昇進を祝う手ぬぐいや横断幕を持つ人も出る中、昨年より1万8000人多い6万8000人の参拝客へ豪快に豆をまいた。「アゲンスト(逆風)でなかなか届かなかったけど、1人でも多くの人に取ってもらいたかった」と楽しんだ。

 昇進後、初共演となった白鵬には2回目の豆まき前に握手を求められて写真を撮った。同じ横綱として肩を並べたが「実績的にはレベルが違う。同じだと思っていません」。2人で話した内容を「秘密です」とはぐらかしたが、白鵬は「『おめでとう』と固い握手を交わした」と打ち明けた。

 この日は茨城県民栄誉賞も決まった。初代若乃花の呼称「土俵の鬼」の魂も内に秘めるだけに「鬼は外」の掛け声がない成田山新勝寺の節分会はぴったり。「しっかり稽古します」と気合を入れた。