大相撲の冬巡業が8日、宮崎市で行われ、11月の九州場所で前人未到の40度目の優勝を果たした横綱白鵬が、今巡業で初めて朝稽古で相撲を取った。

 平幕正代を相手に8番取って全勝。寄りや投げなど多彩な技を見せ「見ての通り。動きも良かったのでは。相撲の感覚を試したかった」と笑みを浮かべた。

 元横綱日馬富士の暴行問題が起きた酒席にいたため、九州場所後は鳥取県警や日本相撲協会危機管理委員会の聴取に応じた。九州場所千秋楽で観客に万歳三唱を促した言動などが物議を醸し、11月30日の相撲協会理事会で厳重注意を受けた。さまざまな出来事の後で巡業に参加しており「完璧ではないが、それなりに体はつくった」と前向きに話した。

 元日馬富士から暴行を受け、巡業を休場している平幕貴ノ岩の診断書は、8日の興行中も提出されなかった。