[ 2014年5月24日14時9分 ]

 ブラジルのアモリン国防相は23日の記者会見で、6月12日~7月13日に行われるサッカーW杯ブラジル大会警備のため、治安部隊約15万7000人を動員する方針を明らかにした。

 昨年6月に行われたW杯のプレ大会、コンフェデレーションズカップ開催中は、競技場建設費の無駄遣いに多くの市民が反発し大規模デモに発展したほか、強盗など一般犯罪が最近再び増加傾向にあり、観戦客らが巻き込まれる恐れが一層強まっている。

 政府はW杯の警備対策に約19億レアル(約870億円)を投じ、約5万7000人の兵士と約10万人の警官を動員。開催12都市の競技場、空港、ホテルのほか、国境地帯の警戒に当たるという。

 一方、ブラジル各地では23日もW杯開催に反対するデモや一部警察などのストライキが続いた。