昨年AKB48に加入した16期生メンバーが11日、東京・秋葉原のAKB48劇場で研究生公演の初日を行った。

 出演は同期メンバーの19人だけで、先輩はゼロ。全体曲で田口愛佳(13)とともにセンターを任される場面が多い佐藤美波(13)は「うれしいけど、いいのかな。複雑でよく分からない気持ちになった」と恐縮していた。

 自己紹介では、多くのメンバーが簡単なあいさつで終える中、田口は早くもオリジナルのキャッチフレーズを披露する度胸を見せた。「あなたの瞳の真ん中は~?」と問いかけると、ファンから「まなか!」とコールが上がり、「(ぶりっ子の)キャラじゃないけど、頑張り中です」と自己PRした。

 この日は「RIVER」「桜の花びらたち」などシングル曲のほか、「PARTYが始まるよ」「Only today」など、公演の人気曲で構成されたオリジナル演目で、16曲を披露した。3人のユニット曲で、小嶋陽菜の十八番でもある「ハート型ウイルス」を担当した長友彩海(16)は「本番、怖いですね」と本音を漏らした。「今までかっこいい曲とかセクシーな曲ばかりで、かわいい曲をあまりやったことがなかった。表情をつくることに慣れてないです」。それでも、小嶋が「AKB48 SHOW!」で踊った映像を何十回も見たといい、ステージで努力の跡を見せた。

 16期生は鈴木くるみ、田屋美咲(ともに12)を最年少に、最年長の稲垣香織(19)まで幅広い年齢層の19人が集まった。昨年12月の劇場オープン11周年記念公演では、楽曲の大半を任されたほか、今年1月には初の単独コンサートを開催するなど、早くも多くのチャンスに恵まれている。黒須遥香(15)は「こうして16期の19人が全員でパフォーマンスできることは、幸せなこと。恵まれた環境に甘えすぎず、感謝しながら前進したい。また、その姿を見に来て下さい」とファンにアピールしていた。