AKB48グループの新成人メンバー17人が14日朝、東京・神田明神で行った成人式にあでやかな振り袖姿で参加した。峯岸みなみ(20)からは「1つ上と1つ下に比べて私たちはさえない学年」と控えめな表情を見せた。それでも自分を含めて「バラエティー担当」と呼ばれる指原莉乃(20)ら個性派メンバーと爆笑を誘うユニークな掛け合いを繰り広げ、記念日を迎えた喜びを分かち合っていた。

 参加メンバーは成人式のセレモニーを終えると会見した。峯岸は、集まった約70社100人の報道陣の関心を冒頭からつかんだ。「去年の成人式のメンバーがすごく豪華だったので、今年は報道陣の方々の集まりはいかがなものかと、半年くらい前から不安でした」と自虐的なあいさつをして笑いを誘った。

 確かに言う通りだ。1学年上には、前田敦子(21)高橋みなみ(21)らが、下には渡辺麻友(18)島崎遥香(18)らがひしめく。峯岸が「学生のころから私たちの学年は、1つ上と1つ下に比べてさえなかった。コンプレックスでした」と秘めた思いを明かすと、他のメンバーもうなずいていた。

 確かに「エース」と呼ばれるメンバーの不在や、華やかさに欠ける一面もあるが、トーク力や個性は十分にあると自負している。峯岸は「難があるというか、クセがあるというか、味のある子が多い」と個性派集団をアピール。その筆頭という指原は「所属事務所の先輩でもあるダチョウ倶楽部の上島竜兵さんとお酒を飲みたい。『竜兵会』にもいつか入りたいですね」と強い「バラエティー色」をアピール。「焼酎を飲めなきゃ入れないぞって言われたんで、チャレンジしたんですけど無理でした。麦焼酎?

 芋焼酎?

 何焼酎なんですかね。『いいちこ』ですね」と続けて笑いを誘った。

 峯岸は、スキャンダル発覚でAKB48からHKT48に移籍した指原を「この報道陣の人数も指原さんが稼いでくれたもの」とからかうと、指原も「ウソだよ」と応戦。会見では2人の絶妙の掛け合いが続いた。「トークと個性が売り」の92年組は2人に引っ張られ、今年もグループ全体を明るく照らしていく。【横山慧】

 ◆竜兵会

 ダチョウ倶楽部の上島竜兵を慕う後輩芸人たちが集まる会合。お笑い番組などで取り上げられて話題になった。基本的には上島を囲む飲み会で、主なメンバーは肥後克広や土田晃之、有吉弘行、劇団ひとり、竹山隆範ら。寺門ジモンは酒が飲めないため、参加していない。上島は酒を飲むと笑いの神が舞い降りるとされ、「太陽さま」の愛称で呼ばれている。