ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平投手の通訳を長年務めてきた水原一平氏が、カリフォルニア州で違法スポーツ賭博を行ったとして突如解雇されるという衝撃的なニュースが舞い込み、大スキャンダルに発展しています。
水原氏はギャンブル依存症であることも明かしていますが、ここハリウッドのエンターテインメント界でもギャンブル依存症に陥ったり、違法ギャンブルの疑いが持たれたセレブがいます。
歌手ブルーノ・マーズが先日、2016年から定期公演を行っているラスベガスのMGMグランド・カジノでギャンブルに負け、5000万ドル、日本円にしておよそ75億円の借金をしたと報じられたばかり。定期公演のたびに長期滞在するカジノホテルでギャンブルを楽しみ、多額の借金を抱えていると報じられたもので、「MGMグランドは、ブルーノ・マーズを事実上所有している」との関係者のコメントも紹介されています。公演のギャラから借金が差し引かれて支払われることになるなどと伝えられていましたが、MGM側はギャンブルによる負債を否定しています。
マーズは過去のインタビューで、19歳で初めてカジノをしたことを明かしています。初めての賭けで「手が震えている」と声をかけられて恥ずかしい思いをしたと話し、100ドル負けたと告白。インタビューをした記者によると、その日も数千ドルの損を出していたものの最終的に5000ドルの黒字でギャンブルを終えたと話しており、ギャンブル依存症かどうかは別としてポーカー好きなことで知られています。
スポーツ賭博では、ラッパーのドレイクが今年2月のNFLの王者決定戦スーパーボウルで優勝したカンザスシティ・チーフスに115万ドル、日本円にして2億円近いお金をかけて大儲けしたことや、22年の大会でも大金をかけて勝利したと伝えられています。
また、俳優チャーリー・シーンも06年にデニス・リチャーズと離婚した際に、スポーツ賭博に毎週のように数十万ドルを賭けていたと暴露されています。
俳優ベン・アフレックも、ギャンブル好きな著名人として有名な一人。元妻ジェニファー・ガーナーとの間に3人の娘がおり、俳優としてだけでなく、監督やプロデューサーとしても活躍するアフレックは、アルコール依存症と共にギャンブル依存症だった過去があります。
アフレックは14年に常連だったラスベガスのハードロック・ホテルでブラックジャックを楽しんでいた最中にカウンティング(ゲーム中に開いたカードを記録して残りカードを推察する技術)を行っていたとして同カジノから永久追放されています。カウンティングは犯罪ではないものの一般的に禁止されており、発覚すると出禁になることが多いといわれています。そんなアフレックは、01年から何度かアルコールとギャンブル依存症でリハビリ施設に入所して治療も受けていたと伝えられています。
映画「アメリカン・パイ」(99年)などで知られる女優シャノン・エリザベスは、ポーカープレーヤーとして第2のキャリアをスタートさせ、自宅で賭博場を運営しているとのうわさが出るなど依存症の疑いが取り沙汰されたことがあります。
違法賭博絡みでは、ポーカー好きとして有名な「スパイダーマン」シリーズで知られるトビー・マグワイアが、11年に非合法の賭博に参加し、数百万ドルを賭けたとして訴えられています。また、アフレックの親友で俳優のマット・デイモンも違法賭博組織に関与していた疑惑が浮上したことがあります。
【千歳香奈子】(ニッカンスポーツ・コム/芸能コラム「ハリウッド直送便」)