乃木坂46吉田綾乃クリスティー(28)が、新曲「チャンスは平等」(4月10日発売)で初の選抜入りを果たした心境を明かした。加入から7年半で培った経験と、持ち前の脱力系マイナスイオンで、同期や後輩を後方から支えながら明るいディスコソングを盛り上げる。【横山慧】

初選抜入りを果たし心境を語った乃木坂46の吉田綾乃クリスティー(撮影・中島郁夫)
初選抜入りを果たし心境を語った乃木坂46の吉田綾乃クリスティー(撮影・中島郁夫)

■美月卒業

加入7年半での初選抜。まずメンバー全体に山下美月(24)の卒業が発表された後、選抜発表で名前を呼ばれた。「特有の雰囲気があって。うぬぼれとか自意識過剰とかでもなく、本当に何となく『もしかしたら呼ばれるかもしれない…?』って思っていたら『あ、呼ばれた』みたいな感じでした」と表現。「立ち位置について、他のメンバーがどんどん呼ばれていく中でじわじわと、私は本当にここにこれから立つんだ…と思って。今まで感じたことのないような、不思議な感覚でした」と述懐した。

「呼ばれた瞬間、隣にいた(岩本)蓮加がすっごいニコニコで私の肩をポンッてしてくれて。他のメンバーも喜んでくれました。泣いてくれるファンの方も多くて。親とか、加入前からの知り合いとか、いろんな人から連絡がきて『こんなにお祝いしてもらえるんだ』って思いました」

初選抜にも平常心で臨んでいる。「感覚的には今までとそんなに変わらないです。任された場所で、まずはいいパフォーマンスをしていきたいです」ときっぱり。「慣れないのは、『じゃあ次、選抜やるよ!』っていうかけ声があっても、集合とかにワンテンポ遅れちゃうんです。『そっか、今は私、こっちか…』って」とほほ笑んだ。

初選抜入りを果たした乃木坂46の吉田綾乃クリスティー(撮影・中島郁夫)
初選抜入りを果たした乃木坂46の吉田綾乃クリスティー(撮影・中島郁夫)

■頭に残る

「チャンスは平等」はポップでキャッチーなディスコソング。3月10日の12周年ライブ千秋楽で初披露した。「山下のラストシングルで春の時期だし、はかないしっとり系が来るのかな、と思っていたので正直予想外でした。でも、初めて聴いてもすぐ覚えられる曲だと思いますし、ずっと口ずさんじゃうような頭に残るフレーズが続きます」と説明。「ずっと楽しいまま歌って踊れる曲です。私自身も楽しいやつが大好きなので、素で楽しめます。ダンスも踊りやすいですよ!」とアピールした。

「Apex Legends」をはじめゲームが得意で、ゲーム番組にも多数出演。「大会やイベントに呼んでいただいて、『乃木坂初めて知りました』とか言ってくださる方もいて、すごくうれしい。もっとそういう機会を増やしていきたいです」と意気込んだ。「個人的には寝る前の短いラジオとかナレーションとか、声を使うお仕事もしてみたいです」と話した。

グループ最年長だが、柔和なオーラが実年齢よりも幼い印象を与える。佐藤璃果(22)や岡本姫奈(20)ら後輩からも慕われており「私が精神的に大人じゃないからちょうどいいんです」と笑った。

「キャプテンの梅(梅澤美波)を筆頭に、山下とか久保(史緒里)とか、4期生からもかっきー(賀喜遥香)とかさくちゃん(遠藤さくら)とか、グループ全体を引っ張ってくれるメンバーが何人もいる中で、私は後ろから支えたいです。表立ってやるのはちょっと苦手なので。前の人たちに気持ちを送って、つらい時にさりげなくそばに寄り添える人でいたいです」

吉田の笑顔が乃木坂46の笑顔を支えている。

心境を語った乃木坂46の吉田綾乃クリスティー(撮影・中島郁夫)
心境を語った乃木坂46の吉田綾乃クリスティー(撮影・中島郁夫)

◆吉田綾乃クリスティー(よしだ・あやのくりすてぃー)1995年(平7)9月6日、大分県生まれ。名前の由来は、出生当時家族でハワイに住もうとしていたことから。16年9月、3期生として乃木坂46加入。愛称「あやてぃー」。舞台「フルーツバスケット」で主人公の本田透役。161センチ。血液型A。