来年100歳を迎える三越日本橋本店のライオン像が、初めてコートを着た姿が公開された。同店の地下で採寸、試着などの特別オーダーを受けており、12月4日から同店でお披露目される。

 同日から開催される「サンヨーウインターコートキャンペーン」のPR企画。三陽商会が発売している「100年コート」と同じ綿のギャバジン素材と水牛ボタンで作られている。ライオン像は前脚から尾までの長さが1メートル95センチ、高さ85センチで、通常の紳士サイズの約4倍の生地を使っているという。今回のオーダーメードの推定価格は約35万円。

 三越のライオン像は「商いの王者に」との気持ちを込め、1914年(大3)に三越本店新館のエントランスに設置された。三越によると、ライオン像99年の歴史の中で服を着るのは初めてという。コートを製作した三陽商会では「三越さんの象徴なので、きちんとしたコートでなければ。肩がないボディーなので、どう着せるかに苦心した」と話している。