タレントのローラの父親で、バングラデシュへ帰国中に診療を受けたと偽り、海外療養費など計約167万円を詐取したとして詐欺罪に問われたジュリップ・エイエスエイ・アル被告(55)に、東京地裁は5日、懲役2年6月、執行猶予4年(求刑懲役2年6月)の判決を言い渡した。

 横山浩典裁判官は判決理由で「確認が難しいことに目を付けて実在する病院の入院証明書を偽造するなどしており、悪質性が高い」と指摘。執行猶予の理由には、全額を弁償し、反省している点を挙げた。

 判決によると、現地でデング熱の治療を受けたなどという虚偽の書類を提出し、2007年6月~12年7月に海外療養費や保険金を詐取した。