日米の映画で活躍する人気俳優渡辺謙(55)が主役の1人を務めるミュージカル「王様と私」のプレビューが12日、ニューヨークのリンカーン・センター・シアターで始まった。渡辺にとってブロードウェーのデビューになった。

 会場となったビビアン・ボーモント劇場の1000以上の観客席は満員になった。全編英語で、渡辺は長時間にわたる歌やセリフも最後まで演じきり、公演が終わると観客はスタンディングオベーションで応じた。

 「王様と私」は19世紀のタイが舞台で、王子らのために王が呼び寄せた英国人の女性教育係と王との関わりを描く。かつてユル・ブリナーが王を演じて人気を博し、映画化もされた。

 渡辺は王の役で、相手役の教育係はケリー・オハラが務めた。オハラは米演劇界の栄誉トニー賞の候補に何度も挙がっている。

 観客は大半が米国人だが、少数ながら日本人の姿もあった。ニューヨーク在住の女性は「楽しめた。本公演に向けてどんどんと磨いていってほしい」と語った。

 本公演は4月16日から始まる。