タモリ(69)が「夢があるようじゃ人間終わり」と持論を展開させた。

 10日深夜放送のフジテレビ系「ヨルタモリ」のゲストは、SMAP草なぎ剛(40)。タモリ扮(ふん)するジャズ喫茶のマスター、“吉原さん”は、草なぎを「ジャズな人」と評する。いわく、ジャズな人とは、「向上心がない人」だそう。タモリは「向上心がある人は、今日が明日のためにある人。向上心がない人は、今日が今日のためにある人。向上心イコール邪念ってことだよね」と説明。「夢があるようじゃ人間終わりだね」とキッパリ語る。

 草なぎが「夢ってなんなのとは思う。夢に向かって頑張ってるなら、夢がかなっちゃったらどうするのって話」とタモリの向上心否定論に相づちを打つと、タモリは「(夢に向かって頑張る人にとって)夢が達成されるまでの期間は、まったく意味のないつまらない世界になる。それが向上心のある人の、悲劇的な生き方なの」と指摘する。一方、実際に“夢”をかなえた人は、ただ好きなことを楽しく続けていただけだとして、「それがジャズかジャズでないかの差」と相変わらずの独特な視点を示した。