脱原発や人権など社会問題をテーマに活動している異色のアイドルグループ、制服向上委員会のメンバー斎藤優里彩(18)が、安全保障法制関連法案の成立を目指す安倍政権への批判を繰り広げた。

 13日に護憲団体「憲法9条やまとの会」が神奈川・大和市で開催したイベントに出演した同グループ。そのステージで披露した楽曲の歌詞が自民党を名指しで批判したものだったことから、同市がイベントへの後援を事後に取り消す方向で検討していると地元メディア等が報じ、話題となっている。

 斎藤は23日、沖縄慰霊の日にブログを更新。ここでも安倍政権への批判を繰り広げた。

 斎藤は「ほんの70年前。日本国内唯一の地上戦で20万人の尊い命が失われました」と書き出し、「戦争を経験してない者だとしても武力は人に憎しみ、恨みを生み また武力に繋がり…それが繰り返されるだけの戦争は絶対に良くないことは分かる。だから風化させない事 同じ過ちが繰り返されないため行動するのが残された者のせめてもの使命だと感じます」と自身の考えを示した。

 その上で安全保障法制関連法案を「戦争法案」と表現。同日に沖縄・糸満市で行われた沖縄全戦没者追悼式での安倍首相によるあいさつを引用し、「平和や安全の美辞麗句を並べるばかりで何も心に響かない空虚な言葉。だって、新基地建設を強行していることには一切触れず『今後も引き続き沖縄の基地負担軽減に全力を尽くす』って…戦争法案を推進しながら『この70年間、戦争を憎み、ひたすらに平和の道を歩んできた私達の道のりに誇りを持ち、これからも、世界平和の確立に向け不断の努力を行っていかなくてはならないのだと思います。』って…率直におかしいと思った」と私見をつづった。