宝塚歌劇星組公演「ガイズ&ドールズ」の新人公演が8日、兵庫・宝塚大劇場で行われ、新人最終7年目の瀬央(せお)ゆりあが初主演を果たした。

 同劇場で上演中の本公演は、新トップコンビ北翔海莉(ほくしょう・かいり)、妃海風(ひなみ・ふう)の本拠地お披露目。本公演では約2時間半の作品だが、この日の新人公演用に1時間55分に短縮され、上演された。

 瀬央は相手娘役の綺咲愛里(きさき・あいり)と「セリフが減った分、萌(も)えポイントを考えた」と言い、「(男子が女子のあごをひく)あごくい、頭ポンポンと、流行にのりました」。セリフ以外で、主演コンビの愛情表現を演じてみせ「萌え場面の点数は100点です」と満足そうに振り返った。

 瀬央は、劇団の次代を担う「黄金世代」95期。同じ星組には、すでに本公演で主要キャストを演じる男役の礼真琴(れい・まこと)もおり、娘役はすでにトップ3人を輩出。自組の新トップ娘役、妃海も同期だ。

 「礼は私の先生」と話す瀬央は、同期からも長所を学び、焦らず、しっかりと地に足をつけ、最後に主演の機会をつかみとった。

 舞台と客席の合間に設けられた「銀橋」へ1人で出て、ソロナンバーを歌い上げる見せ場も用意され「気持ちよかったです」と笑顔で話していた。

 東京宝塚劇場での新人公演は10月29日に行われる。