女優久我陽子(41)が25日にシングル「ひとり上手/荒野より」を発売し、5年ぶりに音楽活動を再開する。女優業のかたわら、歌手名「YOKO」で08年に「闘りゃんせ」を発表し本格的に歌手活動をスタートした。10年にシングル「春よ来い/サーカス」を発売。今回の「ひとり上手」はそれに続くシングルで女優名の久我陽子で発表する。

 「闘りゃんせ」は中島みゆきの書き下ろしだったが、「ひとり上手」も中島が80年に発表した名曲をカバーした。カップリングの「荒野より」も中島が11年に発表した曲のカバーだ。久我は「5年ぶりに中島みゆきさんのカバー曲で音楽活動を再開させていただきます。音楽を愛する心を大事に、全身全霊で自分なりの『ひとり上手』を表現してみました。多くの皆さんに聴いていただき、この曲を愛していただけたらうれしいです」とコメントした。

 「闘りゃんせ」から久我をバックアップしている中島は、久我の「ひとり上手」を聴いて「おぉ! 色っぽい。こんな声で歌われると、色っぽい曲に聞こえます。書いた私が一番驚いています」と称賛したという。

 久我は、16歳の時にTBS系連続ドラマ「都会の森」で女優として本格デビューし、NHK連続テレビ小説「君の名は」や同局の大河ドラマ「花の乱」などに出演。92年公開の原田芳雄さん主演の映画「寝盗られ宗介」ではマドンナ役を演じ、日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞した。

 韓国でも活動し、01年には「韓国最高芸能人人気大賞」の海外芸能人人気大賞などを受賞した。韓国の広報親善大使も務め、歌手キム・キョンホのミュージックビデオなどに出演した実績が認められた。