松井玲奈(24)が、アイドルグループSKE48を卒業後、初めて出演するドラマが15日、明らかになった。来年1月に日本テレビ系で放送されるスペシャルドラマ「刑事バレリーノ」。殺人事件を目撃する女子大生役を演じる。ロケ現場で、日刊スポーツ独占取材に応じた。

 ついに松井が、夢への第1歩を踏み出す。8月末、女優を志してアイドルを卒業。あれから2カ月半。14日放送の「新チューボーですよ!」などバラエティー番組に多数出演してきたが、“本業”の最初の出演作が決まった。

 Hey!Say!JUMP中島裕翔主演の「刑事バレリーノ」。「金田一少年の事件簿」「サイコメトラーEIJI」などを人気作に押し上げた、堤幸彦監督と櫨山裕子プロデューサー、ジャニーズタレント主演というタッグチームで制作する、日本テレビが力を入れる目玉作品だ。

 都心近郊の病院で撮影に臨んだ松井は、高嶋政宏を相手に、堂々と演じていた。「撮影中は、メンバーもいなくて1人なんだなって実感しています。発見も多くて新鮮で楽しいです」。服装も髪形も少しラフな女子大生・古森杏子役。殺人事件の目撃者で、最後まで事件解決のカギを握るキーパーソンを全身全霊で演じており「今の私は役に寄っているかもしれません」。

 顔つきが、より柔らかく、余裕が漂う印象になっていた。「卒業後は、自分の時間も持つことができるようになって、そこで新しい知識や情報を得て、もっともっと先のことを考えられるようになってます。ただ余裕は全然ないですよ」とほほ笑んだ。忙しいアイドル時代は、移動時間も寝ていたが、今は読書ができる。スイスなどへ海外渡航もできるようになり、自分の引き出しを増やしていた。

 恋愛は解禁されたが、アイドルデビューの前にも、1度も男性に恋をしたことがなかった松井は「何もないんです。マンガが好きで、そこで話はいっぱい読んできましたけど『恋愛って大変そうだなぁ』って見てます。そもそも私は対人関係において慎重なので」と笑った。

 「年内にファンの方々には何も言わずにいろいろやっていたことが、年が明けたら出始めるので、楽しみにしていてください」。【瀬津真也】

 ◆松井玲奈の女優業 SKE48時代の10年、テレビ東京系「マジすか学園」のゲキカラ役で人気を集め、翌11年に続編「-2」に出演。48グループ屈指の演技派として知られるようになった。同年には携帯電話サイトBeeTV配信のドラマ「オシャレに恋したシンデレラ」で主演。「名古屋行き最終列車」(メ~テレ)では日本民間放送連盟賞を2年連続で受賞した。映画は14年公開の「gift」で初主演。髪を茶色に染める体当たり演技を見せ、愛知県限定公開だった作品を全国公開にした。