初めて白組トリを務める近藤真彦(51)は、ジャニーズカウントダウン公演への出演を取りやめることを決定。大役に専念し、白組勝利を目指す。

 カジュアルな私服とは対照的。巨大シャンデリアが金色にきらめく中、高さ5メートルの階段を下りる派手なオープニングを披露した。歌うのは代表曲「ギンギラギンにさりげなく」(81年)。音合わせは貫禄の一発OKだった。「35年も歌ってる曲だから」。絶対の自信を見せながらも「50になったらあの高さはしんどいね」と苦笑いした。

 35周年記念イヤーに、19年ぶり10回目の出場を決めた。「帰ってきた感があるかな。司会者との面談打ち合わせとか、楽屋の裏の雰囲気とか」。81年の初出場から34年。出場者もほとんどが後輩だ。「先輩たちに甘えていた。しっかりトリを務めないといけないな、と気が引き締まる思いです」。その思いを表すように、発表されていた東京ドームで行われるジャニーズカウントダウン公演への出演をキャンセル。大役に専念することを決断した。

 初のトリについては「歌手冥利(みょうり)に尽きるんじゃないですか。レコード大賞、新人賞、歌唱賞と3冠をいただいて、紅白のトリを務めさせていただいたら、もう思い残すことはない。本当に幸せ過ぎる」と感慨深げだった。

 紅組トリの松田聖子は、同じ80年にデビューしたトップアイドル同士。「ずいぶん会ってない。ほぼ同期じゃないですか。だから対決というより、会うのが楽しみですね。まだ会ってないですけど。10年は会ってないんじゃないかな」。その一方で「100%勝たせていただきます」と力強く勝利宣言した。

 黒柳については長年親交を持つだけに、熟知している。「黒柳さんはテンションが上がっちゃうと収まらない。井ノ原によく言っておきました。『頑張って(時間内に)収めるようにな』と。最後の3人ぐらい歌が入らないんじゃないかな。気をつけないと。オレの番も飛ばされないようにね」。冗談交じりに心配しながらも「力になれるなら、袖でお話をしたり、お相手をしようと思っています」とサポートを約束した。【近藤由美子】