覚せい剤所持容疑で警視庁に逮捕された元プロ野球選手清原和博容疑者(48)に対し、ダウンタウンの松本人志(52)が激怒した。7日、フジテレビ系「ワイドナショー」(日曜午前10時)に出演。昨年8月のフジテレビ系「ダウンタウンなうSP」で清原容疑者が薬物使用を否定したことに触れ、「そのウソは、我々、スタッフ、視聴者に対してバカにしてる」と指摘。「この罪は、覚せい剤より重い」と、裏切られたことに失望した様子だった。

 「ワイドナショー」の中で、清原容疑者逮捕の話題は、10時7分から約12分間にわたって放送。最初に事件の流れを説明する映像が流され、松本は険しい表情を見せていた。

 「僕はいたってシンプルで、清原さん、嫌いだな。良くない」とバッサリ。「去年の夏かな、うちの『ダウンタウンなう』に来て、オレの目を見て、やってないと言ったんですよ。我々も信じたし、そのウソって、我々、スタッフ、視聴者に対してバカにしてるのか、と思ってしまいますね。この罪は、覚せい剤より重いなあ」と漏らした。

 昨年8月28日放送の「ダウンタウンなうSP」で、清原容疑者はダウンタウン浜田雅功から「お前さあ、薬やってんの?」と聞かれ、「風邪薬はやりましたけど」と返答。「(薬は)ないのね?」と念を押されても「ないっすよ」と明言していた。松本はこのシーンを振り返った。

 「テレビに出てきて、覚せい剤やってましたなんて、言えるわけない。じゃあ何で出てきたんだ。ウソつきに出てきて、それでギャラもらって、テレビをなめてんのか。収録した番組や、この先の予定もあるかも。いっぱいの人に迷惑をかけているから、本当にだめですよ。う~ん」

 言葉では清原容疑者を突き放しているが、テレビ出演した昨夏の状況について「しばらくやめてたのかな。あの時は本当にやってなかったと思う。『覚せい剤なう』ではなかったと思う。あの時はそうだったはずなんですよ」と強調。「信じてあげたい」という気持ちもにじみ出た。

 スタジオで薬物常習者の虚言癖が話題になると、松本はあぜんとした表情。「やってない、やってないって、逆に我々が幻覚を見せられていたみたいな話でしょ」。覚せい剤の恐ろしさを痛感していた。

 ◆清原容疑者のメディア出演 14年3月発売の週刊文春で薬物疑惑が報じられた後、メディア出演は激減した。昨年4月放送のTBS系「中居正広の金曜日のスマたちへ」で約1年ぶりのテレビ出演。自身へのバッシングを振り返り、「自殺を考えた」と明かした。四国お遍路の旅をしていることについて「母や友人など、人のことを考えながら歩いている」と話した。その後徐々に露出が増えていき、フジテレビ系「27時間テレビ」などに出演。証券会社のCMにも登場した。逮捕前の最後のテレビ出演は、先月24日放送の「ワイドナショー」。飲食店で一般客に腹を立て、灰皿をたたき割ったことを振り返っていた。