「ハリー・ポッター」シリーズの8作目となる劇のスクリプト本「Harry Potter and the Cursed Child(原題)」が今年の夏、出版されることがわかった。同シリーズの著者J.K.ローリングさんが10日、自らのサイト「ポッターモア」で発表したもの。

 CNNの報道によると、「特別リハーサル版」となるスクリプト本は7月31日深夜、同舞台がロンドンで初上演された翌日に発売されるという。シリーズ最新作であると同時に、同シリーズで初めて公式に舞台化される同著は、ローリングさん、ジャック・スローン氏、ジョン・ティファニー氏の3人による新しい物語を基にしたもので、スローン氏が執筆した。

 出版元のリトル・ブラウンブック・グループCEOのデビッド・シェリー氏は、「ロンドンの舞台を観ることができないファンから、ローリングさんのもとに本の形式でお芝居を読みたいというリクエストが殺到した。彼らのために本を発売できて非常に嬉しい」とコメントした。

 シリーズ最終章となる7作目「ハリーポッターと死の秘宝 パート2」(2011年公開)の結末では、ホグワーツの戦いから19年後、3人の子供の父となったハリーの姿が描かれていた。8作目はハリーと息子のアルバスが、先祖伝来の魔法やその暗闇と闘う姿が描かれる。本と同時に、電子ブックも出版される予定という。「ハリー・ポッター」シリーズは1997年から2007年にかけて出版され、世界で4億5000万部以上を売り上げる大ベストセラーとなった。(ニューヨーク=鹿目直子)