俳優鈴木亮平(33)が、主演映画「HK/変態仮面 アブノーマル・クライシス」(福田雄一監督)のPRのため台湾へ渡り、2日間にわたるキャンペーンを29日に締めくくった。台北市内の劇場で28、29日に舞台あいさつに登壇。「国も言葉も超えて、この変態ヒーローを愛していただいてうれしい」と感激した。

 鈴木は女性用下着をかぶるとヒーローに変身する変態仮面を演じた。台湾では13年の前作公開時、「アイアンマン3」と並んで市内にポスターが張られたほど。その人気は、3年たっても健在だった。台湾で公開初日の27日、鈴木が台北の空港に到着すると、写真集などを手にした50人のファンからサイン攻めに。28日に市内の高級ホテルで行われた会見には、地元メディア20社が駆けつけた。

 台湾全土には、鈴木のほぼ全裸の背面ショットを使った広告トラックが115台も走っている。偶然、市内で車を見つけた鈴木は、ポーズを取って記念撮影。「おしり丸出しのビジュアルで、これを街中で走らせる。日本でもさすがにできなかった」と驚いた。

 台湾での公開館数は、日本映画としては最大規模の約50館。鈴木は「変態仮面がアジアを代表するヒーローになっていければ」と、新たな存在意義を実感した。