舘ひろし(66)神田正輝(65)ら石原プロが熊本県益城町で実施中の炊き出し「元気食堂」が13日も同町総合運動公園で行われ、1200食が提供された。前日12日に続き、SMAP木村拓哉(43)TOKIO長瀬智也(37)V6岡田准一(35)も参加。木村は既に熊本で支援活動を行っていた中居正広(43)香取慎吾(39)の行動力について「すばらしいと思う」と絶賛した。

 木村は前日に続いて汗まみれで奮闘した。巨大釜で炊きあげたご飯をよそい、しょうが焼きを黙々と焼いた。2時間で1200食を提供し、参加2日目を終えると、充実の表情を浮かべた。自分も何かができたという気持ちが自然に表情に表れた。

 SMAPでは中居が地震発生10日後の4月24日、熊本市内の避難所を友人と訪問し、炊き出しを行った。5月7日には笑福亭鶴瓶、ナインティナイン岡村隆史と同県南阿蘇村の避難所を訪問。同15日にもSMAPの香取慎吾と同県御船町の避難所に足を運んでいた。

 木村は発生直後から何ができるか模索していた。この日、中居らの支援活動を知り、自分も何か行動したい気持ちになったか聞かれると「そうですね、はい。それはもう、すごくありました」と答えた。石原プロの渡哲也(74)にマネジャーを介して「炊き出しをするなら参加したい」と申し出ていた長瀬から、同じ「日刊スポーツ映画大賞・石原裕次郎賞」石原裕次郎新人賞を受賞した自分と岡田に声が掛かり快諾した。中居にアドバイスを受けたか聞かれると「そういうのはなかったんですけど、ああやって自分の気持ちでメンバーも行ったと思うのですばらしいと思います」と、その行動力を絶賛した。

 前日は「(支援活動が)少し遅れましたが」と遠慮がちに話したが、この日は「まだまだ(支援は)必要だと思う。必要性を感じました。できることはまだやりたい」と力強く話した。

 炊き出しに並ぶ市民の声援に積極的に応える様子にも気持ちが表れた。小さな男の子に「木村くーん」と呼ばれると投げキッスをしたり、駆け寄るなどして触れ合った。「あれだけ気持ちを投げかけられたから思わず。配膳や焼き物をしていると目が下に行きがちなんですけど、話し掛けてもらって目と目で話ができたような気がします」。気持ちが形になり、さらなる支援の継続を胸に誓った。【小林千穂】