作家・林真理子氏(62)と精神科医・和田秀樹氏(56)が29日、都内でトークショーを行った。

 和田氏の著書「思秋期 ~感情的な人ほど早く老いる!?」(ブックマン社)の出版記念で、アンチエイジングをテーマにして話し合った。

 子供から大人になる間の時期を「思春期」と呼ぶのに対し、和田氏は成人から老人になる間の時期を「思秋期(ししゅうき)」と呼んで「もっと意識的に生活しよう」と提唱している。和田氏は「思秋期-」で、その思いとと最新のアンチエイジング法をまとめている。

 思春期に性ホルモン(男性ホルモン、女性ホルモン)が大量に出て、中性から男性、女性へと分化していく。それとは逆に、思秋期は性ホルモンが減り、中性化していく。和田氏は「この時期の過ごし方や考え方で、その後の人生は大きく変わってきます」。林氏は「私は更年期という物が全くなかったんですけど、ニュースで『63歳の初老の女性が』みたいに報じられていると、そういう風に見られているのかと考えることがある」と話した。

 また、腸内フローラ(腸内細菌叢)の話題で、林氏が「他人の大便を腸に移す健康があるけど有効ですか」と質問。和田氏が「実用化に時間がかかっているけど、(臓器の)移植などよりはリスクが少ない」と説明。「食べるんですか?」と言う林氏に、和田氏は「下(肛門)から入れます」と苦笑いした。

 思秋期の乗り越え方について、林氏は「朝鮮ニンジンの生ジュースを飲んでいる。畑を確保して作ってもらっている。年間60万かかる。無駄とは言いつつ、結構、ダイエットをやっている」と説明。「好奇心を失わないことが大切だと思うので、面白いと思う舞台やコンサートを見に行っている」と話した。

 和田氏は「酵素サプリを飲んでいる。56歳のわりにはいい方かな。あと精神科医ということもあるけど、脳を老化させないようにと考えている。薦めている若返り方は、自分が右翼だと思う人は左のものを、左翼だと思う人は右のものを読むこと。腹が立つかもしれないけど、いろんな考えがあることを知るのがいい」と話した。