宝塚歌劇団雪組トップスター、早霧(さぎり)せいなが次回本拠地作で、サンタクロースになることが19日、分かった。この日、「私立探偵 ケイレブ・ハント」「Greatest HITS!」の製作発表が、兵庫・宝塚バウホールで行われ、ショーを演出する稲葉太地氏が明らかにした。

 兵庫・宝塚大劇場では10月7日~11月7日、東京宝塚劇場では11月25日~12月25日。

 14年9月にトップに就いた早霧は、初作品で「伯爵令嬢」、本拠地お披露目で「ルパン三世」、前回本拠地作は「るろうに剣心」、そして現在は「ローマの休日」と、人気アニメ、マンガ、映画と、著名作をもとにした作品を成功させてきた。

 次作の芝居はオリジナルの探偵ものだが、ショーではサンタクロース役が待っていた。稲葉氏によると、公演は10~12月で「あわてん坊すぎて、ちょっと早めに出てきちゃったサンタクロース」の設定で、早霧サンタが登場する。

 早霧といえば、美形で細身のスタイリッシュな体、卓越した芝居心、ストイックな役作りの一方で、ざっくばらんで開放的な性格が人気で、おっちょこちょいな一面とのギャップもファンをとりこにしている。

 そんな早霧にぴったりの“おっちょこちょいサンタ”だが、早霧本人は「サンタクロースはやったことないので、初めて…」と苦笑。ただし「子供心にかえって、昔、サンタクロースにプレゼントをお願いしていたころの気持ちを思いだして、夢をお届けできるようなサンタになりたい」と抱負を語った。

 サンタといえば、ぽっちゃりなイメージで、早霧とは正反対だが「まあ、こんなきゃしゃサンタクロースもいるんだよ、と、お伝えしたい」と笑わせていた。