NHK連続テレビ小説「とと姉ちゃん」(NHK総合午前8時)の30日の平均視聴率が25・7%(関東地区)と自己最高に迫る高視聴率だったことが31日、ビデオリサーチの調べで分かった。放送の前後で台風10号関連のニュースもあり注目も高まっていた。

 これまでの最高は8月17日で常子(高畑充希)が、かつて帝大生で常子にプロポーズした星野武蔵(坂口健太郎)と再会してしまうというドラマチックな展開。25・9%を記録した。最低は8月6日で、放送時間が変わったため、18%だった。

 30日の回は、星野家を突然訪ねてきた亡き妻の父親。義父は、星野の妻が生前に語っていたことを話す。「もし私が死んだあと数年たっても1人でいたら再婚を勧めてほしい」と話していたというのだった。

 常子は「あなたの暮らし」でアイロンの商品試験を終了した。結果をもって、花山伊佐次(唐沢寿明)が原稿を書いた。花山は、商品試験のなかでもアカバネ電器のアイロンは手で持つ柄の部分の塗装が不完全ですぐに熱くなり、塗料が溶ける製造ミスであると厳しく批評した。

 「あなたの暮らし」は大ヒットで30万部を売り上げた。その誌面を見て、にがにがしく思っている男がいた。アカバネ電器の社長赤羽根憲宗(古田新太)だった。

 常子のもとに星野の娘の青葉から電話がかかってきた。「お兄ちゃんが熱を出した。お父さんはいない」という。常子は走って星野の家に向かう、という回だった。