3日に札幌で予定していた極楽とんぼの10年ぶりの復活ライブ全国ツアー初日公演が、台風10号の影響で中止となった。貨物列車で輸送する予定だったコントに使う衣装や小道具、機材が開演時間までに届かないことが判明したため延期を決定した。加藤浩次(47)と山本圭壱(48)は開演予定だったこの日午後5時に会場の札幌ペニーレーン24のステージに立ち、コントライブ中止の理由を説明した上で、おわびのトークライブを行った。

 トークライブは1時間25分にわたった。加藤は「できることなら、10年前に休むまでやっていたコントを見せたかった。台風で機材が止まっている。えーっ、こんなことあるんだ。何で俺たちってこうなんだ、業なのか。すみませんでした」。山本も「すみませんでした」と言って、2人そろって頭を下げた。ライブに向けて250時間の稽古を積んでおり、その後は緩急自在の話題で笑いを誘った。加藤が山本に「10年たったのに変わっていない。その分、自分が変わった」と言い、「結局、極楽とんぼは、俺が右往左往してるだけ」と笑わせた。山本が「あたしは、何してるの?」ととぼけると、加藤は「いいな、おまえ。まったく変わらないでいられるのは」と応じた。

 トークの最後に2人で「申し訳ありませんでした」と謝った後、加藤が「謝罪ライブで全国を回って、そこからちょっとずつ2人でできる仕事を増やしていきたい。応援してください」と話して締めくくった。

 延期したこの日のコントライブの代替公演を来月23日に同所で行うことを発表した。06年に起こした山本の不祥事で活動を休止してきたコンビとしてのコントライブ復活は10日の仙台公演に持ち越された。【小谷野俊哉】