常盤貴子(44)池松壮亮(26)東陽一監督(81)が10日、映画「だれかの木琴」初日舞台あいさつに出席し、常磐が不倫騒動に揺れた昨今の芸能界について言及した。

 同映画は、常磐演じる主婦の小夜子が、池松演じる美容師の山田海斗に思いを寄せ、日増しにのめり込んでゆくことで小夜子の山田への行動がエスカレートしていくという大人の恋愛サスペンス。常磐は「最近、みなさまご家族だったり、ご夫婦だったりとかで不倫について語り合うことが多かったこの頃だったと思うんですけど」と切り出し、

「そういう報道とかを見る度に、私は不倫の境界線ってどこなんだろうってすごく考えたりもしていて。やっぱり人の頭の中にまで入り込むことはできないし、その中で何が起こっているかは誰にもわからない。それってすごい怖いこと」と話した。続けて「そういうことを想像させてくれる映画だと思いますので、より多くの方に見ていただきたいと思います。どうかこれから1度のみならず、2度、3度と見ていただいて、この映画の理解を深めていっていけたらなと思います」と締めた。

 また、この日は映画のヒットを祈念して鏡開きも行われた。ステージに大きなたるが用意されると、東監督が「ちょっとすいませんけど、お邪魔しますけど」と司会を制止し、「若いお客さんもいらっしゃると思いますので、あまりご覧になったことないと思います。禁じられているんですけど、ばらしちゃうけど、これ本当は酒がたるに入っているんですけど、入ってないんですよ」とまさかの暴露で会場は笑いに包まれた。突然のカミングアウトに常磐と池松も笑うしかなく、東監督は続けて「あとでスタッフに怒られると思うんですけど、僕はうそつくのが嫌なので。何で入ってないかと言いますと、スクリーンも近いし、お酒が飛び散るとすてきな衣装が大変だということで。そんなの鏡開きするってばかばかしくてやれないんですけど、しょうがなくやるの。ごめんなさいね」と謝罪すると、観客から温かい拍手が送られていた。